僕は、高専の専攻科を卒業し現在まで大手と呼ばれる企業でエンジニアとして働いてきました。
近年よく聞く「早期退職」を間近で見てきましたし、全く違う職種への転職も経験しましたが、これらの経験を糧に年々収入を伸ばしています。
ここでは、実際に大手企業でエンジニアとして働く僕が感じた、「大手企業で働くことのデメリット」を自身の経験談を交えて書きました。
もちろん、このデメリットを補って余りあるメリットが存在しますし、僕はこのデメリットをいくつかの方法で克服してきたことで今でも年々収入をあげています。メリットや克服方法については別に書くとしてここではあるがままのデメリットを感じてもらえれぼと思います。
大手企業で働く中で見えてきたデメリット5選
その1 配属先が選べない
まず1つ目のデメリットは「配属先が選べない」です。
特に新卒で入る場合就活中や内定後に希望の職種を聞かれると思いますが、希望通りに配属される人はなかなかいません。
僕の場合はBtoC事業のメカ設計、開発業務を第一希望に。BtoB事業のメカ設計、開発業務を第二希望にそれぞれ設定していましたが、配属されたのはBtoB事業の生産管理部門でした。
大手の企業では就職者の人数が多いことからどうしてもこういう人が出てきてしまいます。
ではどうやって人事部門は新人の配置を決めているのか?
これは実際に人事の方に話を聞いて知ったのですが、「学生の頃の専門分野」と「面接の範囲でわかる性格」だそうです。
その2 学歴のカベ
2つ目のデメリットは、「学歴のカベがある」です。
僕の場合は高専の専攻科卒のため、学士卒の待遇で入社しました。
専門スキルが高い人はもちろんいますが、大半はヨーイドンでスタートしておりしごとのできるできないに大きな差は感じませんでした。しかし、給与は修士卒と月2万円の差があります。
また、一般的な大企業では昇給にポイント制を採用してますが、このポイントも修士卒の方が多いです。約2年間働いて得られるポイント分の差があります。もちろん挽回は大いに可能ですが、「入社時にカベがあること」は事実です。
その3 社内政治は健在
デメリット3つ目は、「社内政治が顕著に現れる」です。
これまでいくつかの部署を経験し、たくさんの部署の話を聞いてきましたが、未だに社内政治が存在します。
簡単にいうと、「上司に気に入られる人が出世する」が未だ存在するということです。
実際に僕が経験したところでいうと、部長のお気に入りを課長にするための職場編成や成果を出せない部下に対して降格に値する人事処置をとるといったケースが見られました。
ただ、あくまで管理職クラスでの話であり平社員にとっては直接関与しないところではあります。逆に平社員には積極的に新しいことをさせる風潮もあったくらいなので新人で被害を被ることはなかなか無いとは思います。
その4 給料泥棒の比率が高い
デメリット4つ目は「仕事のできない人が一定数いる」です。
大手に限った話ではありませんが、従業員数が多いことに比例しこういった方が多い印象です。特に「年配でそこそこの給与をもらってる方」が目立ちます。
こういった方といっしょに仕事をすると作業効率はガタ落ちしますし、どうしてもネガティブな思考が頭を巡ることになります。
どこの企業にも間違いなくこういう方々はいますが、大手企業ではその数が多いということは覚えておいてください。
その5 仕事の外注化によりスキルを習得し難い
デメリット5つ目は「設計や組み立て等の実作業を行えないケースが多い」です。
大手企業ではコスト削減のため、自社で設計や組み立てをするのではなく「外部企業へ委託する」ことがよくありますし昨今の不景気でこれが更に加速していると感じます。
特にソフトウェアの設計業務では顕著で、自社では仕様を検討し、コーディングは外部企業へ委託することが多いです。
技術者として重要な設計スキルや組み立てのノウハウを得られないことは大きなデメリットと感じますし自身のキャリアにそぐわないという人にとっては働き難い環境かもしれません。
大切なのはデメリットを自分なりの方法で克服しメリットにすること
5つのデメリットを紹介しましたが、
これらは大手企業だから顕著に現れているだけであり、どこの企業でも実在します。
大切なのは、「何がデメリットなのか?」をしっかりと把握しそれを自分なりの方法でメリットに変えることです。
僕の経験が少しでも参考になれば幸いです。