はじめに
先日、「大学生の就職率と高専という選択肢」という記事を書きました。
就職率というテーマで選択肢を提示しましたが、じゃあ実際高専ってどんなとこなのよ?ってのをここでは書きたいと思います。
いま、高校進学で悩んでる学生さんやその親御さんの参考になればと。
高専とは?
正式名称は、「高等専門学校」といい、全国に57校存在するようです。大体どこの都道府県にも1校以上あります。
また、国立・公立・私立がそれぞれあり、国立が圧倒的に多いです。
あと、本科5年、専攻科2年の計7年最大で通うことができますが約6割が本科卒業後に就職します。
5学科生のところが多く、
機械、電気、電子情報、材料、生物の5学科が多いです。1学科約40名で1学年約200名。
以下は進路図です。
授業内容としては、
▽1年〜3年
一般教養。高校生と同等の授業。
▽2年〜5年
学科別に専門授業を学び、実習、インターンシップ等を経験。
▽専1〜専2年
研究+高度専門授業+インターンシップ等の課外活動。
といった感じになります。ちなみに、赤点は1年生から60点で厳しめのため、高校に比べ留年する人が多いのも特徴です。
でも書いた通り、大学に比べ人数が少ないのも特徴。以下は大学生と高専生の卒業生数を男女別にまとめたものです。大学生に比べるとその希少性は約1/50です。
説明が長くなったので、次に「いいところ」を。
高専のいいところ
大きく3つあるかなと思ってます。
・大学、大学院へ進学が比較的楽
・めちゃくちゃ経済的
・とにかく自由
1つ目
進学する人が比較的多いけど、進学先は大抵国立大です。しかも東大とか京大、阪大に行く人も普通にいます。編入枠があって、人も少ないこともあり比較的入りやすいってのが「1つ目のいいとこ」です。
2つ目
ものすごく経済的です。寮があり、専攻科卒まで入れるので生活費がめちゃくちゃ抑えられます。また授業料が安い。ググって調べた、各大学との授業料の比較をまとめてみました。ついでに寮費の内訳も。卒業後、同じ大学卒として扱われるのにこのコスパの良さが「2つ目のいいとこ」です。
*大学費用は学科によっても変動するので参考まで。。
3つ目
「自由」です。
高校特有の変なルール(髪型や服装の規制とか)はありません。バイトもOK。免許も普通にとってOK。バイクや車で通学できます。部活も強制されません。
…ただ、その分学業が疎かになると簡単に留年します。1年で数人の留年は普通です。この辺りは大学に似てるかなと思います。
大学生と同じように、学生生活を自由に過ごせる。これが「3つ目のいいとこ」です。
「よくないとこ」は先の記事で書いてるので割愛しますね。
まとめ
高専ってどんなとこ?どんだけいいとこなの?ってのをまとめるとこんな感じ。
▼高専とは?
・本科5年、専攻科2年の計7年最大で通うことができるとこ。
・学科別に分かれてて2年生という若いうちから専門的な授業を受けることができる。
・大学生に比べ、卒業生が圧倒的に少ない。でも就職は大学生と同じ待遇。
▼高専のいいとこ
・高専から大学、大学院への進学が比較的簡単。東大にも入れちゃう。
・大学生と同じ土俵で就職するけど、卒業までにかかるコストは圧倒的に安い。
・大学生と変わらない学生生活を送ることができる。しかも10代半ばから。
…
進学先に迷ってる中学生やその親御さんの選択肢の1つになってもらえるといいなーと思います。
んじゃ、おつかれー!